抑えておきたい『ザグリ』の基礎

筐体設計

ザグリとは?

ザグリとはネジ頭をとめるための凹みのことです。

ザグリをする意味は?

①ネジ頭を隠すため


ネジ頭を隠すことで、ネジが目立たなくなり、外観が綺麗になります。
可動部品が近くにある場合、ネジ頭が可動部品に当たるのを防げます。
人が触る面や、人が歩く面の場合、ネジに引っかからなくなります。

②組立性をよくするため


ネジどめする場所が明確になります。
穴がたくさん空いている部品の場合、ネジを入れる穴を間違えたり、ネジどめするべき箇所のネジを止め忘れることがあります。

③寸法精度アップ


成形部品の場合ですが、部品を均一な厚みにするために、ザグリをすると裏面に凸形状ができます。
裏面の凸=取り付け面が限定されるので、面全体の寸法を入れるよりも、寸法精度が出やすくなります。
金型の補正などもやりやすくなります。


④強度アップ


平らな面に穴が開いているだけよりも、ザグリをした方が穴周囲の強度が上がります。
ネジどめした場所で部品の割れが発生するのを防ぐことができます。

ザグリの設計

ザグリの大きさ


ネジに対して、ネジ穴は余裕を持って開けます。
ザグリの径はそれよりもさらにネジ頭に対して余裕を持って開けます。
ザグリの深さは特に理由がなければ、ネジ頭が完全に隠れるようにしましょう。

ネジ穴やザグリの位置にはバラツキがあります。ネジ穴が隠れてしまわないように、穴径は余裕を持ってあけます。
ザグリの径が小さいと、バラツキがあった場合に、ネジ頭とザグリが先に当たってしまいます。
そのため、ザグリの径はネジとネジ穴よりも余裕を持ってあけましょう。

m2のネジの場合、
ネジ部太さが2.0mmに対して、穴はは2.4m、(片側0.2mm)
ネジ頭の径が3.6mmに対して、ザグリの径は4.2mm以上(片側0.3mm)とします。


肉厚の均一化

上でも話した通り、成形品の場合はザグリの裏側に肉を盛って、凸形状をつくります。
成形品は部品の厚みをなるべく均一にした方が、ヒケなどが発生しにくくなるため、成形性や寸法精度が安定します。
ザグリの裏側に凸形状を忘れないようにしましょう。
ちなみに切削加工の場合は関係ありません。

ザグリの図面の書き方


ザグリの図面の指示方法を具体例を交えて見ていきましょう。

ザグリの指示方法はJISでも定められています。
ザグリを表す記号を利用しましょう。


※画像は準備中です。

形状で寸法を入れて指示
ザグリの径や深さを、普通の寸法のように描く図面もよく見られます。
こういった図面寸法でも製作可能です。
できれば断面を切って図示した方が、間違えがないでしょう。
3DCADと寸法が連動している場合に便利です。
寸法で入れておくと、あとでザグリ部の形状を修正した場合に図面が自動更新されるため、修正漏れなどの手違いを防げます。


※画像は準備中です。

まとめ

いかがでしたか?
今回は絶対に抑えておきたいザグリの基礎について説明しました。

ザグリのうまく使いこなしてさらに良い設計に近づけていきましょう。

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