貼物に関する設計テクをまとめてみた

貼物設計カテゴリ

今回は貼物に関する設計テクニックをまとめてみました。

貼物にテクニックなんてあるの?と思うかもしれませんが、
設計段階で盛り込んでおいた細かい工夫が、後々効いてくることがあるんです。

ベン
ベン

今回は貼物に関する設計テクニックや工夫をいくつか教えてあげよう

ハジメ
ハジメ

貼物ってシールとかテープですよね?
・・・ただペタッと張るだけじゃないんですか?

ベン
ベン

張るだけで問題無い場合もあるけど、
知っていると設計品質を1段高められるテクニックが結構あるんだ
時間がたって剥がれてくるトラブルとかもあるから注意してくれ



貼物とは


このページでは下記のものを総称して貼物と呼ぶことにします。

シール

外観替わりのシール、製品仕様がかかれた定格銘版、スペックラベルなど

テープ

部品やケーブルを保護・固定するテープや両面テープ

熱伝導シート

熱を伝えるためのサーマルシートなど

出典

貼物テクニック

  • 貼り付け場所をつくる
  • 曲面には貼らない
  • 凹部に張り付ける
  • 空気抜きをつける
  • 貼り付け確認用の形状をつける
  • 剥がし穴をつける
  • 上からおさえる
ベン
ベン

順番に紹介していくぞ!

貼り付け場所をつくる

貼物をつけるための貼り付け形状をつくりましょう。
貼り付け場所が明確でないと、作業者はどこに貼物をつければいいのか分かりません。
どこまで貼物がずれてもいいか、分かるようになっているといいでしょう。
例えば、板金の半貫きを利用して凹凸部をつくって、凹凸の中に貼ってもらいます。
凹凸が難しい場合には、貼り付け指標として、ケガキ線などをつけることもあります。

曲面には貼らない


曲面には極力貼らないようにしましょう。
その理由は、曲面だと貼物は剥がれやすくなるからです。
シールやテープ類は元の平らな形状に戻ろうとするため、曲面に張り付けると常に剥がれる方向に力がかかっていることになります。
円筒部品でも出来れば平らな面を作って貼り付けられないか考えてみましょう。


凹部に張り付ける


貼物はなるべく凹部に収まるように張り付けましょう。
凹部に張り付けることで、周囲のモノとこすれて剥がれるのを防ぐことができます。
次のような場合に特に有効です。
・摺動部や摺動部品が近くにある場所に貼物をする
・製品の底面に仕様ラベルを貼る際に、接地面と擦れて剥がれるのを防止する

空気抜きをつける

貼物が大きい場合は、空気抜きをつけた方がいいです。

大きいものを張り付ける際には、特に気泡が入りやすくなります。
気泡が入っていると、貼り付け強度が低下したり、見た目が悪くなったりします。

空気抜きがないと、貼物を一度剥がして貼り直したり、空気を抜く作業が大変になります。

ちょっとした溝や穴を開けるだけでも空気抜きになります。

貼り付け確認用の形状をつける

貼り付け確認用の形状がついていると親切な設計だなと思います。

一日に何百、何千台と製品を組み立てるような工場で貼り付け作業を行う作業者は、
たくさんの貼物をしていると、ちゃんと貼ったか不安になり、確認したくなります。

張り付けた裏側に小さな穴が空いているだけでも、後から貼り付け確認ができて安心です。
なるべく後工程でも、部品をバラさずに確認できるといいでしょう。

剥がし穴をつける

貼物を簡単に剥がすための、剥がし穴をつけておきましょう。

貼物というのは、案外後から変更されたり、トラブル対応のせいで、剥がすハメになることがあります。
貼物の端っこからカリカリやってもいいですが、たくさんあると大変です。

例えば貼り付け場所に穴があいていれば、裏側から棒で突くだけで、貼物を剥がしやすくなります。
上で説明した、貼り付け確認用の穴や、空気抜きの穴と併用してもいいでしょう。

貼り付け場所に穴があいている
裏から棒で突ける

上からおさえる

別の部品などで貼物を上からおさえるのも有効です。
貼物はどうしても剥がれる心配があります。貼物の上に部品を配置できる場合、上からおさえるように配置したり、微小隙間となるように配置すると効果的です。

まとめ

今回は貼物に関する設計テクニックをまとめました。
どれも簡単に盛り込めるものばかりです。
チャンスがあればやってみてください!

  • 貼り付け場所をつくる
  • 曲面には貼らない
  • 凹部に張り付ける
  • 空気抜きをつける
  • 貼り付け確認用の形状をつける
  • 剥がし穴をつける
  • 上からおさえる
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