バネは設計中心を基準にして、荷重を変えたものも手配しておきましょう。
バネはバラツキが大きいため、狙い通りのバネが来ないことがあります。また設計通りのバネが予想外にうまく機能しないこともあります。
試作品・製品を組み立ててからバネが役に立たないことが分かり、それから新しいバネを手配しているのでは、日程が遅れてしまいます。

具体的な数字で例を挙げてみましょう。

計算したところ、バネのたわみ時に必要な荷重が10Nでした。バネ荷重のバラツキを±20%と仮定すると、本命のバネBは10±2[N],(8~12[N])となります。
バネBを手配する際には、これより強いバネA、弱いバネCも同時に手配しておきます。バネBがバラツキの範囲内で弱めの8[N]でできてしまった場合に、強めのバネA:10~14[N]でリカバリーできます。
他にも、バネA~Cのどれでも製品の機能上問題がないことが確認できれば、バネのバラツキの許容差を10±4[N]などに緩めることができます。
プロジェクトの予算や重要性を考えて、用意するバネの種類を5種類に増やしたりするのもいいでしょう。
ばねに関する設計ノウハウをまとめています。ぜひご活用ください。

ばねに関する設計ノウハウまとめ
「ばね」の記事一覧です。
コメント