スナップフィットの設計 外し方まで考える

スナップフィット

スナップフィットの外し方の設計について解説します。
設計事例も多数紹介します。

スナップフィットとは

スナップフィットとは
材料を変形させたときに、元に戻ろうとする力を利用する結合方法のことです。

ネジや工具を用いることなく、部品を締結することができます。

スナップフィット 外し方の設計思想

スナップフィットの外し方は、誰が外すのか、何のために外すのか
ユースシーンをよく考えて決める必要があります。

誰が外すのか


人によって力の強さや、持っている知識、持っている工具に差があります
スナップフィットを外す人の特性をよく考えて、
スナップフィットを設計する必要があります。

大人
力が強い、細かい作業ができる、
説明書やマークが読める/理解できる

子供
力が弱い、細かい作業ができない、
説明書 やマーク が読めない/理解できない


作業者
教育されている、外し方に精通している、
分解工具を持っている

一般ユーザ
教育されていない、
外し方は直感的にわかる必要がある

何のために外すのか

目的に応じて外す頻度、外し易さ、外す手順を変える必要があります

例えば…
リモコンの電池蓋…繰り返し何度も外す、素手で外せる、直感的に分かりやすい


シュレッダーの刃の交換…一般人には開けてほしくないので開け方は分からないように隠す、特殊工具を必要とする

ユースシーンごとの設計事例を紹介していきます

ユーザが外せるスナップフィット

先ほども例にあげたリモコンの電池蓋も、典型的なユーザが外せるスナップフィットです

下図はu字型のスナップフィットにタブがついている例です。
タブを引くことでスナップフィトを簡単に外すことができます。
タブが露出するので操作が分かりやすく、弱い力で外すことができます。

下図は外形を鷲掴みすることで土台からケースを外すことができます。
子供のおもちゃなどでよく見られます。
スリットの長さを調節することで、必要な力を小さくできます

下図はツメの位置が露出しているため、どこを外せばいいか容易にわかります。
ツメ部に指がかかるように形状を工夫しましょう
また作業しやすいようにスペースを十分確保しましょう

Coming soon…

ユーザには外してほしくないスナップフィット

下図はドライバーなどの細い工具を差し込んで外すことができます
一般ユーザには分解してほしくない場合に採用します

組み立てた状態
箱だけ断面を切るとこんな状態
ツール(赤)を差し込むとスナップフィットが外れる

回転・スライドする製品では、特定の位置・位相でのみスナップフィットを外せるようにすると、
ユーザにはまず外すことができなくなります。

外せないスナップフィット(はめごろし)

一度組み立てたら外せなくなる形状を『はめごろし(嵌め殺し)』といいます

スナップフィットの場合は、
ツメがたわんで逃げるスペースに他の部品や形状を配置することで実現できます。

部品を追加する以外にも、外す際のたわみを抑える形状を設けるだけでも
実質的な『はめごろし』状態にできます。

下の図は圧縮変形型のスナップフィットによる『はめごろし』です。
電気部品のコネクタや、プラモデルで使われています。

ハジメ
ハジメ

ひぇ~これは一度組み立てたら
外すのは大変そうです・・・

『はめごろし』は分解してほしくない箇所や、不意に外れてほしくない場合に採用します
ただし、本当に分解することがないか確認が必要です。

memo

分解が必要な例
「修理」・「メンテナンス」・「部品交換」
「環境保全のために製品廃棄時には材料ごとに分けて捨てる」なんて場合もあります。
指示されなくとも可能な限り分けて捨てられるように設計すべきです。
社内ルールなどをよく確認しましょう。

スナップフィットの設計力を上げるには!?

スナップフィットの設計力をてっとり早く上げるには、
たくさんのスナップフィットの形状を見ることです。

以下のページではスナップフィットの設計ノウハウをお伝えするとともに、
様々な設計サンプル形状を示しているので参考にしてください!

コメント

  1. […] […]

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました