はめあい公差の図面表記 正しい図面を書こう!(実例多数!)

はめあい

はめあい公差を設定したけど、図面にはどうやって書けばいいのでしょうか?
今回ははめあい公差の図面表記方法を初心者でも分かりやすく解説します。

実際に企業の図面で使われている図面を実例として多数紹介するので参考にしてください。

はめあいとは

互いにはまり合う軸と穴の寸法・公差を設定し、
軸と穴の関係性を定めることをはめあいといいます。
嵌合(かんごう)も同じ意味です。

はめあいを利用することで、部品同士を高精度に組み立てることができます。

下のイメージはハウジングの穴にベアリングをはめあいで固定しています。

はめあいの基礎についてもっと詳しく知りたい方は、まずコチラの記事をどうぞ。
はめあいの種類、はめあい記号の読み方などを解説しています。

はめあい公差の図面表記

はめあい公差を図面に記入する際には、主に3つの表記方法があります。
基準寸法30mmではめあい公差がf8の軸を例に見ていきます。

①寸法+アルファベット+数字+はめあい公差を併記

②寸法+アルファベット+数字

③寸法+はめあい公差

ちなみにはめあい公差寸法の読み方をおさらいしておきましょう。

②や③でも間違いではありませんが、①のように併記しておく方が丁寧です。

②のはめあい記号だけの場合、加工中に「f8っていくつだっけ?」とはめあい公差一覧表を見に行く必要があります。
加工に入る前でも、1つ1つ公差の値を確認しないといけません。

③のように公差の表記だけの場合、f8ということが一覧表から探さないと分かりません。

自動加工プログラムでf8と入力するだけで、f8の穴を加工してくれる機械や、リーマと呼ばれるf8の穴を一発で開けられる高精度なドリルを使うときに不便です。

説明はこれぐらいにして、実際の図面で記入例を見ていきましょう。

円筒のはめあい公差の表記

図のようなハウジングの穴の部分に円筒のはめあい公差を適用します。
赤い部分がはめあい箇所となります。

円筒のはめあい公差は図のように表記します。

正面図に記入する場合

断面図や側面図に記入することもできます。

断面図に記入する場合

いずれも円筒を表すΦを忘れないようにしましょう。

金型部品でははめあい箇所を図のような凸リブに限定した方が、寸法の調整が楽になります。
(赤色部分がはめあい箇所)

ただし、この場合は円筒だとわかるように正面図に記載するべきでしょう。
断面図では、どの部分を指しているのか分かりづらいです。

図のような段付き軸に対しても穴と同様に寸法記入が可能です。
(赤色部分がはめあい箇所)

長い軸にはめあい公差を適用するけれど、本当に部品がはめあうのは一部分という場合には、このような表記も可能です。
ただし、特別な理由がなければ上図のようにはめあい部分の形状を分けるべきです。測定管理がしやすくなります。

平面間のはめあい公差の表記

平面間のはめあい公差は図のように表記します。
キー溝とキーを利用する場合や、回転止め用の長穴にもよく利用します。

はめあい時の注意点 ガイドとなるC面取りをつけよう

はめあい公差を入れる部分にはC面取りをつけましょう。

はめあいはガタ(隙間)が少ないため、組み立ても困難です。
可能なかぎり大きなC面取りをつけて、組み立てのガイドとしてあげましょう。

はめあいに関する知識・設計テクニックをまとめています。
ぜひ活用してください!

はめあいに関する設計ノウハウまとめ

はめあい,嵌合に関する設計ノウハウをまとめています

コメント

  1. […] […]

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